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文フリ前夜 Vol.1

10/2/2016

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習作派は「文学フリマへの出展」をとりあえずひとつの目標にしているわけなんですが、まだまだ経験が足りません。

というより、雑誌の作り方も即売会での売り方も、なーんにも知らないので、勉強がてら文フリ関連の情報をまとめていこうと思います。

文学フリマとは?(『文学フリマ公式サイト』から)

まずは文フリ本家から。自らが〈文学〉と信ずるものであればなんでも売っていいとのことですが、発起人である大塚英志さんの「不良債権としての『文学』」に、いくつか印象的なフレーズがありました。
​
書物という商品の形式を資本主義下で採用しながら、しかし商品的淘汰によって素人と玄人の不和を、言わば市場経済に委ねることから「文学」は免責されています。
繰り返しますが、ぼくは「経済的自立」に「文学」の全ての価値があると言っているのではありません。しかし大西巨人氏のように黙々とHPに「文学」を無償で発信していく覚悟がないなら、現実的に「文学」や「文学者」を存続せしめる具体的な悪あがき一つせずに「文壇」で「文学」を秘儀のまま存続させるのは不可能だと言っているだけです。

​「文学」の価値についてはともかく、日本文学の歴史が(小規模出版としての)同人誌とともに歩んできたことは事実です。たとえば『新思潮』の芥川龍之介や『文藝時代』の横光利一・川端康成など、同人誌から出発して後に文壇の寵児となった人物は少なくありません。

​

文学史にその名を残す文豪たちが、経費の工面に奔走していたというのはなんだか不思議な気もします。


一方で、多くの人々の心を動かす小説というのは、(たとえ結果的に赤字であっても)そうした地に足のついた活動なくして生まれるものではないのかもしれません。それは社会における文学の役割についてのきびしい反省を経ることでもあるからです。


​
​その意味で、作家にも経済的独立性(非―依存性)と芸術的尖鋭性のバランスをとるエディターシップが必要だということはできるでしょう。

​


ちなみに、又吉直樹さんの『火花』掲載で史上初の増刷を記録したという純文学雑誌『文學界』(文藝春秋刊)の編集部のメンバーは、全員『週刊文春』に在籍した経験をもつとか。興味深いエピソードです。



そろそろ編集会議の時間なので、今回はここまで。
​それではごきげんよう。
石田幸丸(習作派編集部)
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