歴史的な城壁と石畳の道、その先に複数の彫像と人々、鳥の群れが飛んでいる景色。黒と白の写真。
HISAMINATO Yuki

久湊有起

一九九〇年四月二十七日生まれ、神奈川県横浜市出身。

劇団ガクブチ主宰。
立教大学経済学部卒業。
大学在学中に江島良祐と劇団ガクブチを旗揚げ。以降は演出・脚本を手掛ける。
主な演劇作品に『蓮の実を喰う』(2016年)、『∫f(三人兄弟)dx』(2015年)など。

現在、会社員。

  • 『想像力の方舟』(2016年、「筆の海 第一号」)

    『バズり女の左手』(2017年、「筆の海 第二号」)

    『トランクルーム』(2019年、「筆の海 第三号」)

    『成人式のご案内』(2020年、「三十歳成人説」)

    『StyxSwamp』(2021年、「筆の海 第四号」)

    『炎のシミュラークル』(2022年、「別冊筆の海 FAKE」)

    『semi-colon』(2022年、「Find me ou ou」)

    『H+note+R』(2023年、「筆の海 第五号」)

    『アバウト・ザ・フレームワーク』(2023年、「Carbon Neutral」)

    『Le Menu 初夏』(2024年、「Le Menu 初夏」)

    『試作・九龍城砦』(2024年、「Étude」)

    『ディスタンス 物語編』(2025年、「ディスタンス [測量編・作品編])

    『gene』(2025年、「ディスタンス[作品編]」)

  • 『アドラルトクについて』(2024年、「Quantum」)

    『あなたが目を覚ます』(2024年、「Quantum」 原石かんなと共作)

    『惑星ビデオレター』(2024年、「Quantum」 鈴木三子と共作)

むかし、小説を書きはじめたころ、頭の中は宝箱でした。
開けば何もかもが入っていて、その全てがぴかぴかと輝いていました。
宝物は、もうありません。
あるのは、底に溜まった埃や澱、黴びて饐えた残滓だけです。

それでも、書く。
埃や澱を掻き集める。
ささくれで指が剥け、爪が剥がれて血塗れになっても。
足りないならば自らの血を糧にしよう。
それで書けるなら、本望です。